信頼関係を築く方法
コミュニケーションを取る際に、シンプルな方法で、相手に聞いているという実感を感じさせることができ、信頼構築の手段になる方法があります。
本日の結論
「信頼関係を構築するなら、精神看護に学ぼう」
シンプルに相手との関係性を構築するための方法として、この方法をご紹介します。
◯信頼関係を構築する方法を看護から学ぶ◯
看護の世界(特に精神看護)では、信頼関係を構築する基本として、
受容、共感、傾聴
の3つが挙げられます。
この考え方は、関わる際にキーポイントとなっており、この3つを基盤とすることで相手との関係を構築することができる。
・受容とは
相手を無条件に価値ある人間として受け入れ尊重する態度であり、精神看護の基本である。
ロジャーズという方の定義をもとに、精神看護の分野での受容を説明すると「全ての受け入れる優しさの世界、自由に出入りできる世界」を提供すること、とされる。
言い換えると、相手の価値観、考え、主張を否定も肯定もせず聴くこと、かなと感じます。
実際に、精神科では、受容や共感がしにくい状況であることが多いです。相手の話す内容だったり、話が通じない状況だったりと、仕事をしていると慣れるまで時間がかかってしまうことも多いです。
そんな中で受容をどう行うか、というと、相手が話をしても良い環境を作ることかなと考えます。
受容とは、僕の中では、思いを共有できることだと考えており、相手の発する思いを受け止めること、話しても良いという関係を作れることが重要かなと感じています。
・共感とは
2人もしくはそれ以上の人たちの間に起こる体験。他の個人の心理状態に一時的に入り込んだり、分有したりして理解すること。
本来は、相手の体験、思い、感情を共有することができると、共感をすることができるのではないかと考えています。
相手の体験や思いを共有することができない時は、感情を共有することが重要。感情を理解される事は、安心にもつながります。
共感する事は、難しいと思われがちかもしれませんが、実は意外と誰もが行うことができていたりします。
共感してほしい!と思った時には、何を、どんなふうに共感してほしいのかを考えてみると相手に共感する際にしやすくなるのかなと思います。
・傾聴とは
文字通り耳を傾け、心を込めてクライエントの話を聴くこと。
傾聴は丁寧に話を聴くことが重要。
相手の話を理解する必要もありますし、相手が伝えあぐねている時に話しやすいようにまとめたり、促したりすることも、ここに含まれてもいいんじゃないかなと個人的には思っています。
技術的は方法は別のブログで書いてみたいと思いますので、参考にしていただけたらと思います。
この3つを意識して関わるだけで、看護以外の場面においても、
相手の気持ちを理解するヒントがわかったり、
信頼を置いてもらえるようになったりすると考えられます。
以上まとめると
・対人関係での基本は、精神看護で学ぶことができる
・患者相手じゃなくとも、普段の人間関係でも、受容、共感、傾聴は有効