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不安が強い人【思考の傾向】

日常で生活していて、仕事や家事で不安が強くストレスを多く感じていることはないでしょうか。

仕事に関しては、不安やストレスを感じている人は多いかもしれません。

 

実際に精神科で看護師をしていて、4年の経験の中で気づいた傾向やその経験から過去をさかのぼると、不安が強い人の思考にはある傾向があったことに気付いたので記事にまとめてみたいと思います。

 

この記事を読むことで得られることは、

不安が強い自分の傾向を知り、不安を少なくしたり、不安に対処できるようになることです。

 

どういう傾向があるかというと

結論:不安が強くなるのは“枠組み思考”が原因、です。

 

枠組み思考についてや枠組み思考ではない人はどのような思考を持っているのか、という事を書いていきたいと思います。

 

 

本日の目次

1.枠組み思考と基準思考

2.枠組み思考の人は不安が強い

3.枠組み思考から基準思考へ変えていくには

 

 

では、書いていこうと思います。

 

1.枠組み思考と基準思考

 枠組み思考の人とは、決められたor決めた枠組みで生きている人のことで、その枠組みから外れると、どうしたらいいのかわからずパニックになってしまう傾向があります。

また、その枠組み通りにしないといけないと思っているため「決めた通りにやらないといけない」と常に緊張している。常にそのルール(枠組み)を守れるか、というところで不安を抱えているため、不安への対処方法はその枠組みを守ること。不安も強いため臨機応変に対応することも難しいです。

 

 基準思考の人というのもいて、自分の中に基準を持っており、その基準をもとに問題や状況に対し判断・行動している人です。

自分の中にある価値、信念、仕事における優先順位などが明確になっており、何か問題にぶつかった時に、その基準に従って、物事をどうしていくのか、と判断しています。その都度、基準に従って行動できるので臨機応変に対応することができます。状況に対して自分で対処できるというコントロール感が不安のコントロール感につながっていくと考えられます。

 

2.枠組み思考の人は不安が強い

 枠組み思考の人は、洗濯や料理などの家事をする際に、洗剤は決まったもの、洗う順番が決まっている、洗ったものを置く場所が決まっている、洗った後に布で拭くものはこれこれ、キッチンペーパーを使うものはこれこれ、など、自分の中で決まっているルール(枠組み)があり、その通りにやらないとイライラして怒ったりします。

そして、そのルール(枠組み)を守るがゆえに負担になり、ストレスも溜まってしまう。他の人に頼むことはあるでしょうが、上記のように枠組みに沿わないと終わった後に「なんでこういう風にやったの!」などとイライラしてしまうと思います。

 

また、別の例で、仕事でマニュアル通りにやっている人がいるとして、その人は丁寧にマニュアル通りに仕事をしているのですが、マニュアル以外の事態が起こった時に慌ててしまい、プチパニックのような感じになり、周りに当たったり、イライラした様子を出してしまう。決まった通りにならないことで不安が強まってしまうのです。

 

基準思考の人の場合だと、その物事の目的(基準)がわかっており、それを達成するために臨機応変に対応していきます。

上記の家事を基準思考で考えてみると、綺麗に洗う、効率的に洗うなどの基準を持つとすれば、それを達成するために洗剤や洗う順番はあまりこだわる必要はなく、他の人に依頼するときも決まった通りにやることは強要することなく自由に依頼することができます。守るべきものが少ないと、心にも余裕ができるため他人にも穏やかに関わることができると思います。

 

仕事の例でも、各々の仕事の目的(基準)が把握できているので、マニュアルの手順は参考にしたとしても、絶対にこの順番でなくてはいけないと強迫的にならずに済み、不安が強まりすぎてパニックになる、ということを避けることができると考えられます。

 

3.枠組み思考から基準思考へ変えていくには

枠組み思考から基準思考に変えていくには、

①枠組みで決めているものの達成すべき目的を明確にする。

②明確にした目的を達成するために、別な手順を入れてみたり、追加で基準を入れてみたりする。

③目的を達成する方法は一つではないと知ることで心に余裕ができます。色々な方法がある中で自分にあった方法を選べる、より改善したり、効率を選ぶことができる。

④枠組み思考の人は色々なことを枠組みでとらえていることが考えられるので、一つずつ枠組みを基準に変更していくことで、思考や心の余裕が広がっていくことが感じられます。

 

 

以上をまとめると

・枠組み思考の人は不安が強い。基準思考の人は不安をコントロールできる。

・枠組み思考から基準思考に切り替えていくことで、不安の軽減、心の余裕を持つことができる。