相手が「わかってくれない」と感じる2つの理由
「なんでわかってくれないんだろう。こんなに辛いのに」
「こんなにわかってくれないのは、自分のことを大切にしてくれてないのでは」
など、
相手が「わかってくれないな」と感じる時にふと考えてみて欲しいことがあります。
相手が「わかってくれない」のには理由があるんです。
そして、「わかってくれない」と感じる心にも理由があります。
本日はその内容についてまとめていこうと思います。
本日の結論
「わかってもらえないのは、相手はあなたの感情の理由がわからないから」
もくじ
⒈「わかってもらえない」と感じる心理
私たちが「この人はわかってくれない」と感じるのは、2種類あって
①感情を理解してもらえない
②感情の理由を理解してもらえない
の2つがあるから。
なぜこの2つなのかというと
感情の面から考えるコミュニケーションの目的は
「感情の共有」だからです
こちらの思いを伝えた時に受け止めてもらえることで、「わかってもらえた」と感じることができます。
反対に相手の感情も受け止めること、相手は「聞いてくれた」、「わかってくれた」と感じることができるのです。
ちなみに自分の感情に振り回される場合も上記の理由とほぼ同じで
①自分の感情を理解できない
②感情の理由がわからない
の2つがあるから
自分の気分の変動に辛い人はこの2つを考えてみてください。
対処はできなくとも、理解するだけで、ある程度の感情の浮き沈みは落ち着いてきます。
相手にわかってもらう前提として「感情」と「感情の理由」を伝えることが必須なのかなと思います。
⒉相手が「わかってくれない」理由
なぜ相手は「わかってくれない」のか
「わかってくれない」のではなく「わからない」からです
感情の理由を知っているのは本人だけだからです。
例えば頭が痛い時に相手に伝えないとどうなるのか
振る舞いや雰囲気で察することはできるかもしれません。
あなたが表情を隠すことが得意な場合でも、気づかないところで口調が強くなったり、表情が固くなったり、反応が乏しくなったりします。
相手の心の中は「あれ?機嫌が悪いのかな?」というように解釈してしまう。
機嫌が悪いのかなと思ってしまった相手は
「自分何か嫌なことをしちゃったかな」「なんで機嫌悪いんだろう」
と思ってしまい、相手も考えてしまいなんだかギクシャクする始末…
頭が痛い時には「頭が痛いんだよね」「ちょっと体調が悪いんだよね」と相手に伝えることで
相手は「ああ、体調が悪かったんだな」「怒ってるわけじゃなかったな」と思うことができます。
「いやいや、いつも特に言わなくてもわかってくれてるよ?」という場合は
相手はかなりの観察力に長けていて、気遣いもできるという極少数の人かと思います。
特に男性は男性脳を持っている人が多いので、モノタスク思考だったり、論理ベースで考える人が多く、感情を分析したり、寄り添うということを苦手とする人が多いと思います。男性が女性に敵わない一面でもあるなと思います。
⒊相手にわかってもらうには、わかってもらうための行動も必要
残念ながら感情の理由は、相手にはわかりません。
どんなに観察力が優れていても、心が読める人だとしても
ぴったり当てはまる理由はあなたしかわかりません。
よく母親が「体調が悪いのに誰もわかってくれない!」と怒りながら家事をしていたのを思い出します。
「体調が悪い」と口に出すことはほとんどありませんでした。全くなかったかもしれません。
「体調が悪いと言えない環境とか関係性だったんじゃないの?」
それもあるかもしれませんが
家族が手を差し伸べた際に、その手を跳ね返してしまうところがあり
元々「感情表現が苦手だった」のかなとも思います。
確かに、よく寝ていることが多いとか、機嫌が悪い、ということはよくありました。
それでも相手は伝えないと「わからない」
「わかってくれない」と「大切にしてくれていない」は別物です。
大切にしていてもわからないことはわからないのです。
感情表現が苦手な人でも
「辛いんだよね」
「体調悪い」
「ちょっとしんどい」
まずは一言、言うことから始めて欲しいと思います。
言う側も言うことで心が軽くなりますし
言われた側も勘違いせずに相手のことを心配することができるのですから。
以上まとめると
・相手が「わかってくれない」と感じるのは
①感情を理解してもらえない、②感情の理由を理解してもらえない、から
・相手が「わかってくれない」のはあなたの感情の理由がわからないから
・相手がわかるためには、こちらから一言「感情」や「感情の理由」を伝えることでわかることができる